佐野 文彦 / 建築家

佐野 文彦

伝統を問う

1981年奈良県生まれ。中村外二工務店にて数寄屋大工として弟子入り。
設計事務所などを経て、佐野文彦studio PHENOMENON設立。

私は今、建築家、美術家として活動していますが、以前は数寄屋大工をしていました。茶室や料亭、文化財、迎賓館などを専門とする大工です。

数寄屋は、社寺と違い様々な材料を用います。皮付き丸太や竹、檜、杉、松、栗、栂などを中心に多くの個性的な素材を組み合わせます。素材にはその素材にしかできないことがあり、また全く同じ素材は二つとありません。一つひとつの木目の見せ方、手触りや足触り、香りといった様々な素材の個性の活かし方。価格の高い安いにかかわらず、技術や素材の良さを惹き出すこと。周辺に育まれた文化をデザインのコンテクストに入れること。

時代の流れによって失われつつある日本が持っていた素晴らしい伝統を守りつつ、先人たちが紡いできた文化を未来へアップデートすることを目指し、作品を作っています。

主な作品

MTRL KYOTO、3331α studio、MAI MIYAKE aterier、MoyaMoya、G temple、AltinCilek、YUWAERU sho-ka、a share office、MIWA、En yu-An、「  」MUDAI、Kiko-An、Fuefuki Villa、Juko、PEROSUKE`S HOUSE、MARI`S HOUSEほか