田中 昭義 / 左官

田中 昭義

伝統を研ぐ

1973年6月6日京都市生まれ。佐藤左官工業所を経て、田中昭義左官 設立。

左官は土の仕事です。世界には数多くの古い造作物が残されており、そこにはその地方の風土に合った土が用いられています。我々のような左官の職人が本当の意味で伝統を守っていくためには、博物館に展示するために壁を作るのではなく、生活に密着したものとして、必要に応じて時代や地域の要素を加味しながらその技を進化させていく必要があります。

歴史と文化の宝庫である京都は、伝統産業と最先端の産業が両立している都市です。京都の歴史と風土に育てられ、先人から受け継いだ京壁を次世代へ大切に継承したい。その想いで昔ながらの材料・技法にこだわり、現場に取り組んでいます。土壁とその技術を、生活に密着したものとして、人々が暮らしていくための空間の一部として受け継いでいきたい。その想いを“京コテ壁”として表現してまいります。

主な作品

建仁寺、高台寺、白沙村荘、松下幸之助邸光雲荘、45rサンフランシスコ店ほか